今回は地形測量に関して。
地形測量
基準点測量で得られた基準点をもとに、細部を測量し、数値地形図データを作成する作業。
現地測量により作成する数値地形図データの地図情報レベルは、原則として1000以下(250,500,1000)となっており、より大きな地図レベルの場合(500,1000,2500,5000,10000)は写真測量で行われる。
トータルステーションによる細部測量
細部測量の観測方法は放射法と支距法があるが、通常は放射法が使われる。
また、現地で観測データを取り込んで編集・点検・出力図の作成を行うオンライン方式、現地でデータの取得のみをする方式のオフライン方式に分かれる。
トータルステーションによるTS点の設置
TS点をトータルステーションで設置する場合、基準点にトータルステーションを整置し、2対回以上測定し、放射法によりTS点を求める。
GNSSによる細部測量
RTK法、またはネットワーク型RTK法が用いられることが多い。(細部測量では測点の数が多くなるため、リアルタイムで観測結果が得られる方法が便利だから)
ただし、観測中に衛星からの電波が途絶えた場合、継続して基線解析を行うことができなくなる。
・キネマティック法またはRTK法による細部測量
点検のため観測を2セット行い、セット間較差が許容制限内にあることを確認する。
確認後の2セット目の値を採用値とし、他点での観測を継続する。
・ネットワーク型RTK法による細部測量
観測点に1台のGNSS受信機があれば観測が可能
GNSSによるTS点の設置
・キネマティック法またはRTK法によるTS点の設置
基準点またはTS点にGNSS測量機を設置し、放射法により行う。観測は2セットで、1セット目の観測値を採用値とし、2セット目の観測値を点検値とする。
・ネットワーク型RTK法によるTS点の設置
間接観測法または単点観測法により行う。
細部測量:1セット目が点検値、2セット目が採用値
TS点の設置:1セット目が採用値、2セット目が点検値
等高線の計算
地形測量の分野では、等高線に関する計算問題が出題される。
図を作成し、値を記入していく。水平線は縮尺が1000分の1になっていることに注意。
よって正解は4となる。