勉強法とか

【一発合格者が語る】土地家屋調査士試験の勉強を始めようと思ってる人へのアドバイス

こんにちは。

今日は、

土地家屋調査士に興味あるんだけど、

ぶっちゃけどんな勉強すれば良いのか全然分からない~。

って方のために、土地家屋調査士の試験って一体どんなもの?

っていうことを解説していきます。

闇雲に勉強を始めるより、全体感を掴んでたほうが効率も良いので是非読んでみて下さい。

正しく登記申請できる知識が求められている

はい、登記申請ってなんなのよ?

ってとこですが、平たくいうと、

土地や建物がこんな形や面積で存在してます~

っていうのを国に登録することですね。登記といいます。

登記自体は相続登記とか会社登記とか色々ありますが、

土地家屋調査士の仕事は、不動産登記の形や面積(表題部といいます)の部分を登記すること。

※一方、その不動産を誰が持ってる、または他の権利(抵当権など)がついてる、などの権利部の登記するのが司法書士の役割となります

つまり試験では、

実際に法務局に提出する登記申請書や添付する図面などが正しく書けてますか~?

ってことが問われるわけです。

試しに実際の試験の解答を見てみましょう。

こんな感じです。意味がわかりませんよね。大丈夫です。順に見ていきましょう。

登記の目的。

この登記はそもそも何を目的としていますか?という部分。

新たに埋め立てた土地を登記するのか?(表題登記といいます)

はたまた元々あった土地を2つに分けるのか?(分筆といいます)

あるいは2つだった土地を1つにまとめるのか?(合筆といいます)

など、パターンは色々あるわけです。

実際の問題では問題文の中から意図を読み取って、正しい登記の目的を記入するという流れ。

添付書類。

登記の目的はわかった。では、その登記を申請するにあたって添付しなければいけない書類は何ですか?

ということ。

これは例えば土地表題登記(新たに土地を登記する)だったら所有権証明書や住所証明書が必要だったり、申請人が相続人の場合は相続証明書が必要だったりとまちまち。

なのできちんと覚える必要があるんですね。

登録免許税。

登記には登録免許税かかるものもあれば、かからないものもある。

しっかり把握できてますか?ということ。

申請人。

そもそもこの登記を申請する人は誰ですか?

ということ。不動産の持ち主の一人から申請できる場合もあれば、全員から申請しなければいけない場合もある。

もしくは既に亡くなっている父親名義の不動産ならその相続人から、、。

など、これもパターンが様々。

ちなみに土地家屋調査士は登記申請の代理人という位置づけなので、申請人ではない。

土地の表示。

この例の場合、11番の土地を11番1と11番2に分ける分筆登記と地目変更(雑種地を宅地へ変更)行っているけど、

この書き方もきちんとルールがある。(面倒くさいね、、)

正しく書けるどうかを問われています。

そしてその後は図面(地積測量図)

今回登記申請する土地はこんな形してますよ~。

ということを示すもの。これも試験では手書きする必要がある。

以上、これは実際の土地の解答ですが、建物についても同様。

最初に言ったように、

正しく登記申請するための知識

が問われている試験だということ。

ここまで何となくイメージして頂けたでしょうか?

登記申請には結構細かいルールがあるので、それをパターンごとに覚える必要があるんですね。

ここが一番大変な部分だと思いますね。

実際の勉強でも

最終的に登記申請をするためにやってる(実務でも)

とイメージすれば、理解も深まりやすいと思います。

必要な知識はほぼ不動産登記法

で、前述の通りそんなルールの元になってるのが

不動産登記法

ってやつなんですね。

なので当然ここが勉強の中心になってきます。

話はそれますが、土地家屋調査士試験は、

狭く、深い。

試験です。

大学受験のように広く浅い知識が求められてるわけではないのでここが違うところ。

ちなみに試験は

・午前(測量の知識)

・午後(不動産登記法などの法律の知識)

の2部構成となっていて、基本的に例年99%の人は午前試験は免除で午後試験から受けるので、今回の記事も午後試験の話です。

※ちなみに自分はコロナの影響で午前、午後両方受けましたが

で、午後試験の内訳としては、

・択一(民法3問、不動産登記法16問、土地家屋調査士法1問)

・土地(記述)

・建物(記述)

となってるんですね。

択一っていうのは要するに選択問題ですね。正しい文章を選べ的な。

こんなやつ。文字が多い、、。

択一は民法3問、不動産登記法16問、土地家屋調査士法1問という構成は例年変わらないので、ここでも不動産登記法が一番重要だということがわかりますね。

ちなみに民法っていうのは法律全般の基本的なもの(相続とか)で、土地家屋調査士法は土地家屋調査士がやってはいけないことなどを定めた法律。

択一も記述の登記申請も内容はリンクしているので、どちらも勉強すればするほど精度が上がっていきます。

とにかく

不動産登記法をめっちゃ勉強する試験なんだな。

と思っていただければまずはよいかなと。

数学の知識はどれくらい必要?

試験に数学がある、、。

これだけで土地家屋調査士試験って避けられがちなんですが、大丈夫。

真面目に数学勉強したのが中学生までの

ド文系の自分でも8ヶ月で合格できましたから。

測量に必要な数学は角度とサイン・コサイン・タンジェントがメインなんですが、

(これだけでアレルギー反応出る人いるかも)

この試験は電卓が使用可能なので、

計算するパターンを覚えれば対処可能。

です。

※ただし公式をいくつか覚える必要があるのでそこはちょっと大変

何回も繰り返せばそのうち意識しなくても手が動くようになります。

自分は予備校のテキストだけで間に合ったので、特に中学数学の本とか別に買ったことはなかったですね。

とはいえここは独学では中々厳しいところなので、やはり予備校を使うのをおすすめします。

絵が苦手でも図面作成は大丈夫

続いてここもアレルギー反応がありそうな図面作成の点。

絵が苦手で、、。

というそこのあなた。安心して下さい。

僕も絵がめっちゃ下手です。

でも、三角定規使ったり、順序を覚えてあとは慣れれば大丈夫。

複雑な図を求められるわけではないので十分合格レベルまで持っていけます。

ちなみにこれも市販の参考本とかはないので予備校を利用するのが効率的。

独学では厳しいか?予備校代はいくらくらい?

予備校代って高いので何とか独学でいけませんか、、?

って気持ちもわかるのですが、セールストーク抜きにやっぱり

予備校使うのをおすすめします。

もちろん予備校使っても必ず受かるとは限りません。10人中9人が落ちる試験です。

ただし、市販の参考書が殆どないので、恐らく独学だと最初の方で躓いてしまう可能性が高い。

予備校代ケチって不合格になるって、1年近く勉強した時間も含めると機会損失が大きいですから(正直ね)、

もう、

確実に仕留めてやる

って気概で望んだほうが良いと思ってます。こういう試験って、個人的には。

ちなみに予備校代ですが、どの予備校も1年合格目標プランで

概ね30万円~40万円くらいはかかります。(高いよね)

その他市販の参考書とか、文房具、受験代を考えると、概ね35万円~45万円くらいはかかってしまうかなあというところ。

幸い予備校によっては合格してインタビューなどに答えれば全額返金というところもあるので、

これはもう腹をくくって予備校を利用するのをおすすめします。

まあ土地家屋調査士の仕事って単価自体は数十万からと高いですから。

元は合格してから取ってやる

の気概で頑張りましょう。