勉強法とか

実務未経験者が8ヶ月で土地家屋調査士、午前&午後試験に受かった勉強法

こんにちは。

今回は自分が8ヶ月で土地家屋調査士、午前&午後試験に受かった勉強法について。

実務も全くの未経験だったので、正直言って

不動産登記って何、、?

そもそも何を勉強するわけ、、?

と、もう素人感満載でした。

そうそう、まず前提として自分は専業受験生でした。

つまり仕事せずに勉強だけしてたということ。

調査士試験受けるから会社を辞めた。というよりは、色々あって調査士を目指した時にはたまたま既に会社員ではなかった。

ということなんですが、ここらへんの話はいつかすることにして一旦飛ばします。

なので、恐らく多くの方は

働きながら勉強してます!

って感じだと思いますが、この点はあまり参考にならないかも知れないので念の為。

1月末 予備校(アガルート)に入金

そもそも土地家屋調査士という仕事の存在を知ったのが2019年末で、

そこから色々調べて

あ、この仕事やってみよ。

って考えたのが翌2020年1月。

独学or予備校を使うの選択肢がある中で自分は予備校を使うことに。

理由としては、前職も不動産業界とは関係なく、全く何も知らない分野だったので独学は効率が悪いなと思ったのと、そもそも土地家屋調査士試験はマイナーなので、まともな市販の参考書が殆どないんですよね。

予備校にもよりますが、相場は大体30~40万円位というわけで、

まあ受かったらこのくらいの投資は余裕で回収できるでしょ。

と、予備校を使うこと自体はそこまで抵抗はなかったですね。

※むしろ「本当にこの業界目指していいのかなあ、、」とか、そっちの葛藤の方が大きかった。

どの予備校を使うか

じゃあどこの予備校にするわけ?

って話なんですが、調べる限り、世の中的には調査士の予備校大手は東京法経学院、LECでほぼ決まりという印象。

今回自分が使ったアガルートという新興の予備校が新しいだけあって、twitterやYoutubeなどのSNSマーケティングは積極的にしてるなあという感じ。

東京法経とLECに関しては通学もあるんですが、交通費もかかるし行くの面倒くさいしで、通信(家でネットで受講)で考えることに。

参考までに2021年合格目標コースの一覧。

東京法経学院

LEC

アガルート

アガルートは税抜価格なので、税込みで30万円ちょっとですね。

これだけみてもアガルートの価格が他社と比べても10%ほど安いのが分かりますね。

通信授業&新興予備校ということもあり、リーズナブルな設定にしてるのでしょうか。

価格の安さからアガルートに決定

で、アガルートにしたわけなんですが、理由はぶっちゃけ

安いから

です。

各種予備校のスタッフの方が色々考えてカリキュラム考えられてる中で恐縮なんですが、ペーパーテストに関しては持論があり、

受かる人は何使っても受かる。受からない人は何使っても受からない。

というもの。

要は上手く行かないと環境のせいにしがちなんですが、受かる人は自分で色々カバーしたりするので結局どの予備校使っても合格レベルまでは達することができると思ったんですよね。

(不快に思われたならすみません、、)

というわけで、だったら一番安いのでええんちゃうか?

ということでアガルートに決定。

あとは合格特典として、合格したら全額返金(インタビューとか条件はあるものの)なのも、

受かったら無料やん(インタビュー出る出ないは考えるとして)

というわけで、まあ受かってたら考えればいいか、とフランクな気持ちになったのも理由の一つ。

(他予備校でも合格者返金制度はある模様。ここらへんはタイミングにもよると思うので興味あったら調べてくださいね)

と、いうわけでアガルートに入金。

305,800円。まあ安いお買い物ではないですよね。

ちなみにカリキュラムとしては測量士補とW合格プランがどの予備校もスタンダードになってる模様。

要するに5月に測量士補、合格して調査士の午前試験免除を受けた上で午後試験に集中。

というのが最も効率の良いプランということですね。

まあ、コロナのせいで結局測量士補試験受けられなかったんですけど。

2月 ひたすら民法のみ勉強

というわけでアガルートからテキスト一式が届いたわけなんですが、

法律初学者だったため、素直に先生のおすすめ勉強法を参考に民法から勉強することに。

講義画面はこんな感じ。

民法だけでこんなにある、、。

ただ一つのチャプターは5分から長くてもせいぜい15分程度なので、見やすいなとは思いました。

観終わるとこんな感じで達成度がパーセンテージで表示されるんですね。これは分かりやすいですね。

民法以外にもこんなにある、、。

とにかくまあ法律用語ってお堅いな。ということで、自分の理解のためにもブログを初めて自分なりの言葉で噛み砕いて記事にしてみたのがこの頃。

正直言うと勉強にもそこまでまだ身が入らず、一日2-3時間程度講義を聞いて簡単にまとめる程度。

3月 不動産登記法と測量士補の勉強に入る

2月いっぱいかけて民法を一通りさらって(当然忘れるので復習する必要があるけど)、

調査士試験の本丸、不動産登記法に入ることに。

これまたぶっちゃけますが、

最初は全然理解できなかったですね。

っていうか、この時点ではまだ試験で何を問われるのかも漠然としてましたし、頭に入ってこないのも当然なんですよね。

5月に測量士補試験が控えていたのでこちらの勉強もぼちぼちスタート。

ただしこの頃からコロナ関連のニュースが騒がしくなり、なんとも不穏な感じに、、。

一旦3月中には測量士補のテキストは一通りさらいました。

4月 測量士補試験延期決定 不動産登記法一通りさらう

と、いうわけで結局4月上旬に

測量士補試験延期

のニュースが、、。

それでもまだこの時は

延期っていっても1-2ヶ月くらいでしょ?

と、やや楽観視。

とりあえず測量士補の勉強は一旦ストップして一番範囲の広い不動産登記法のテキストを一通り終わらせることに。

この時に初めて調査士試験の過去問を解いてみました。

当然ながら全然解けない。

でも、過去問を数年分やってみたことによって

あぁ、こういうことを問われてるんだな。

という認識を持つことができたので、これは非常に有用な時間でしたね。

ちなみに別の記事にもする予定ですが、自分は過去問はこの時期に数年分やってみて、あとは本番2ヶ月前まで殆どやりませんでした。

というのも調査士試験は市販の問題集も殆どないマイナーな試験なので、

過去問って貴重なんですよね。

なので何回も繰り返して何周もする。というやり方よりは、本番を想定してきちんと時間計ってやった方が良いなと思ったためです。

5-6月 申請書&択一知識を深める

この時期はテキストの復習もしつつ、申請書を書きまくってました。

結局、調査士試験で求められてることって

登記申請書を正しく書いてね。

ってことなので、申請書のルールとかを暗記するしか無いんですよね。

申請書の定形パターンだけでも50個以上あるので、多分一番骨が折れるのはここ。

自分の場合、手書きは連続してやると疲れるので、EXCELでフォーマット作ってそれに打ち込んでたりしました。

また、この頃から択一の問題にも本格的にとりかかるようにしました。

これも過去問は数年分だけ解き、感覚を掴み、あとは市販の問題集を解いてました。

おすすめはこれ。

東京法経学院の択一マスター。

過去30年分くらいの択一過去問をトピックごとに分けて問題集化したもの。

この「トピックごとに分けて」というのがポイントなんですが、

普通の過去問だと全範囲から万遍なく出題される分、苦手分野の発見がしにくいんですよね。

その点この問題集はトピック毎に分けられてるので非常に効率的。

自分なんかメルカリで大分昔のやつを買いましたが、それでも全然使えまし、本当に買ってよかったと思いましたね。

7月 市販問題集を中心に実戦モード 模試も受ける

この頃になるとある程度の知識は頭に入ってるので、後は本番形式の問題を多く解くことによって知識の定着化を図りました。

前述の通り調査士試験はマイナーなので市販の問題集も少ないんですが、

こちらの本と、

こちらの本は書式の力を付ける上でもおすすめです。ちょっと高いですが。

ちなみに本番を想定するために東京法経の模試も受けに行きました。

いかんせん最後に試験らしい試験を受けたのが10年近く前になるので、滑り止めもない資格試験の一発勝負は流石に怖いな、ということで場馴れのためです。

確か15,000円くらいでしたかね。

あと、この時期に測量士補試験が秋以降になることが発表されたので泣く泣く午前試験の勉強をスタートしました。

といっても予備校(アガルート)が過去問対策講座を開いてくれましたし、範囲も測量士補の勉強内容とほぼ変わらないので、過去問やった感じ、

あ、これ多分いけるわ。

という感覚に。

8月 LECのファイナル答練に申し込む

答練っていうのは、本番と同じ形式で問題を解く実戦模試みたいなやつなんですが、

ちょっと受講するか迷って結局受講しました。

理由としては、専業受験生であり、1回で確実に合格したかったので、念には念を。

という感じですね。実際大正解だったと思ってます。

これまた詳細は別の記事に書きますが、結論から言うとLECの答練を選びました。

主な理由は

・安い
・採点してくれる

の点ですね。

基本講座を受講してるアガルートの答練は安さこそあったものの、採点はしてくれないようだったので、こちらのLECのものにしました。

やっぱり実際の解答用紙を採点してもらうの、本当に大事だと思いましたね。

余談ですが、自分は「符号1の附属建物」の「符号」を

ずっと「符合」

って書いてたんですよね、、。本当に。

こういうの無意識でありますからね。指摘されなかったら普通に減点だったと思います。

ちなみに答練の価格自体は

11万円なんですが、他社乗り換え割引なるものが使えまして、自分は基本講座をアガルートで取ってたので、15%割引になって93,500円になりました。

その他早期割引などもあるようなので興味あったら調べて頂けると良いかもしれません。

そうそう、肝心の知識に関してはこの頃はもう結構できあがって来てる感がありましたね。

過去問でも年度によっては7割程度は取れてましたので、

僭越なことを言うと、一応自分は8ヶ月で合格しましたが、合格レベルの知識に持っていくのは大体6ヶ月くらいあれば良いかも。というのが所感です。

ちなみにLECの答練では順位や合格判定なんかも発表してくれました。

正直言うとA判定なんか一回も出なかったんですが、それでも合格したので別に気にしなくてよいかと。ここらへんも別途記事にしますね。

9-10月 直前期は答練、過去問中心

この頃になるともう直前期ですので、問題演習が中心になります。

答練や過去問も当然時間通りに計って行います。

午前試験の問題もやらなきゃいけなかったので、結構体力使いましたね。

でも本番を想定しないと意味ないですからね、、。

別途、択一の過去問や自分で作った一問一答集を一日最低1回は解くという形。

もう合格に必要な知識は頭に入ってるはずなので、あとは忘れないように強制的に反復するしかないんですよね、、。

ちなみに結構夜型だったんですが、試験に合わせて本番2週間前から朝型にすべく、

朝起きたらまず5分くらい散歩。

※朝日を浴びるのが自律神経を整えるらしい

これ効果てきめんでした。

まとめ

というわけで、いざ本番を迎え、無事合格することができました。

個人的には

最初の2-3ヶ月耐えられれば何とかなる

気がしています。最初はわからないことがわからない状態ですが、問題が徐々に解けるレベルになってくれば段々楽しくなってくるはずです。

合格までの勉強時間合計は恐らく

1,500時間

くらいだった気がします。

一般的に土地家屋調査士試験合格までの必要勉強時間が1,500時間くらいと言われてますので、それを地でいった感じになりますね。

ただし前述の通り、自分は専業受験生だったので8ヶ月で済みましたが、これが働きながらとなると結構大変だとは思います。

東京法経学院のデータでは合格者の平均受験回数が3.5回程度らしいので、実際働きながらだと2-3年くらいかかってしまうのは仕方ないかなあというところ。

※ただしペーパーテストって短期集中力が必要だったりするので、時間をかければよいかと言うとそれもまた別の話になるとは思いますが

というわけで、実務未経験者が8ヶ月で土地家屋調査士試験に合格したざっくりとしたスケジュールでした。

個々の内容に関しては別途記事にしていきたいと思います!

ではでは。